グランドゴルフの成績管理
グランドゴルフも打ち始めを1打目と数え、規定の距離に置かれたホールポストに対して、何打でトマリ(ホールイン)にたどり着けるかを競う競技で,一般的なゴルフと同じである。
既定のコースは主に4種類(詳しくはグランドゴルフのルールで説明)を2本づつの8本使い、1ラウンドの合計8ホールで各ホールトマリまでの打数を競う。
一般的に大会は8ホールを1ラウンドとして、4ラウンド32ホールで行われる。
練習ラウンドでは実情に照らし、1部の長さでのホールで、合計32ホールを集計するといった変則的な方法で行われているケースが多い。
特に大会では各ホールの最終打数はきちんと記録され、32ホール集計後の成績によって順位付けがされる。
大会で正確な成績管理をするためには、スコア―カードの記入誤りや記入漏れを発生させない事が重要で、円滑なプレー及び集計作業の効率化にもつながる。
スコア―カードの正しい記入方法

score card
各項目毎の説明。(スコアーカードサンプル)
スタート前に記入しておくべき項目
・実施期日を記入(サンプルでは右上)
・プレーヤー自身の名前、生年月日、性別を記入する。(自分の記録の右横に記入)
(生年月日は最終打数、3打までの打数共同一の場合、年齢差で順位付けを行うため)
・次打者の記録に次の打順のメンバーの氏名を記入する。
(大会ではそれぞれのメンバーが、次の打者のスコアーを記録する)
・ホールNoの欄にスタートホールから始まる8ホールの番号を記入しておく。
(プレーヤー自身のスタートホール番号から始まる8ホールの数字を記入しておく)
例)スタートホールがA-8であれば、最初の欄には8、次の欄に1、2、・・・6、7となり、8~7までの8ホールが1ラウンドとなる。
・コート打順欄には組み合わせで確定したプレーヤー自身のコート打順を記入。
例)組み合わせの確定がA-8-3であれば、コート打順欄にA-8-3と記入する。
プレーヤーはAコートの8ホールがスタートホールで打順が3番目と分かる。
プレー中に記入すべき項目
・スタートホールから順番に、各ホール毎の最終打数の数字を記入していく。
(トマリの打数を大きな声で言い、自分のスコアー記入欄に記入、次打者の打数も間違いないように次打者の記録に記入)
・1ラウンド(1R)~4ラウンド(4R)までの各ホールを同じように、ミスの無いように記入していく。
(誤りの場合には横線で消して修正)
・このサンプルスコア―カードでは各ホール毎に累積打数を書きこめるようにしてある。
(各ラウンドの各ホール毎に累計の数字を記入していく事で、足し算のミスも減らすことができ、最終ホールを終えての集計も容易になる。)
・各ラウンド集計後に実打、1打、2打、3打及び差引合計のそれぞれの数字を記入する。
・1打の数に対して-3打のボーナスが与えられており、差引合計は1打の数*ー3打の打数が実打数から差し引かれた数字となる。
例)1打(ホールインワン)が3本の場合には-9となり、実打数から9点が差し引かれた数字が差引合計となる。
プレー終了時に記入すべき項目
・各ラウンドのプレー終了後、各ホールでの自身と次打者の記録を突き合わせ、記入漏れや誤りのないことを確かめる。
・記入漏れや誤りのないことを確認した上で、実打数、1打、2打、3打及び差引合計を合計欄、差引合計欄に記入する。
・すべてのラウンド終了後、各項目に記入漏れ、誤りがないことを再確認の上、前打者のサイン欄に前打者のサインを頂く。
(フルネームで記入)
・すべての項目に記入後、スコア―カードをリーダーが回収し、再確認の後集計担当に廻される。
成績集計表の取り扱い
事前準備
・大会名、実施日時、場所等の確定事項は事前に入力しておく。
・組み合わせ確定次第、以下の項目はすべて入力しておく。
コート、ホール、打順、クラブ名、名前、年齢、生年月日、性別(M/W)など
・生年月日又は年齢どちらかの記入で並べ替えは可能。
・ハンディキャップが与えられる場合にはハンディキャップ(H/C)欄に記入する。
集計時の並べ替え操作手順
・スコアカードから、プレーヤー毎に実打、1打、2打、3打の4種類の数字のみを入力する。
・最終スコアーの数字は1打の-3点の補正やハンディキャップの数をすべて自動計算、実打合計の数字を必ず集計表の実打欄に記入。
・すべてのプレーヤーに対し、実打数、1打、2打、3打の数字が入力された後、データーの並べ替えを行う。
・男女別に集計する必要がある場合には、最優先項目を性別として、昇順で並べ替えることができる。
一般的な並べ替えの優先項目。
優先順位
①性別 昇順 (但し男女別に集計する場合のみ)
②最終スコアー 昇順
③1打数 降順
④2打数 降順
⑤3打数 降順
⑥年齢 降順 (生年月日でも可能)
・最終スコアーが同一の場合は1打数、2打数、3打数の順で大きい順に並べ替えられており、3打数の数までもが同一の場合に、年齢の高い順に表示され、順位付けがなされる。
・データーの並べ替えの際には、コート~最終スコアーまでのすべての列と対象プレーヤーすべての行を対象として、範囲指定を行い、並べ替え優先順位を①~⑥に設定することでに並べ替えが完了する。
(範囲指定の際にはNoの列まで対象にすることが、元の状態に戻す際に簡単に戻せるので、より望ましい)
あとがき
グランドゴルフのプレーを楽しくする一つには、やはり正しいスコアーの記録は最低限のこと。
プレーヤー誰もがスコアーに間違いや、申告漏れなどがなく、気持ちの良いプレーを続けられることそのことが、グランドゴルフをいつまでも楽しく、ワイワイガヤガヤと続けていける秘訣。
正しく記録されたスコアカードの集計作業は、集計の効率アップにもつながり、集計結果待ちの時間短縮に大いに貢献することになる。
待ち時間を減らして、グランドゴルフをより楽しいものにしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。