僕もわからなかったグランドゴルフの基本
グランドゴルフ・・・と初めて聞いたとき、正直僕もわからなかった。
僕もどんなスポーツなのか知りたいと思ったのだ。
調べる方法はいろいろあるけど、手っ取り早く理解するには先輩に聞くことだったんだよね。
何故ならば先に始めてる先輩は知っていると思ったから。
先輩が教えてくれた。「公益社団法人 日本グラウンドゴルフ協会」発行のルールブックを読むこと。
早速ルールブックを手に入れて読んでみた。
理解できた3つの基本的なことを紹介します。
***以下抜粋で引用***
グランドゴルフの基本的な考え方
グランドゴルフの愛好家
- 「プレーする人」
- 「自分自身を指導できる人」
- 「自分自身を審判できる人」
※グランドゴルフの誕生に関わりの深い故島崎仁氏の提唱
グランドゴルフの本質が理解できる3つの教え
ルールブックを自分なりに読み進めてみた。
グランドゴルフがどのようなものであるかのイメージが、3つの教えで表されていた。
人を重視するスポーツ
- 複雑なルールで縛ることなく、人に合わせるスポーツ。(ルールは全16条のみでわかりやすい・・後述)
- プレーにおいても特別に高度な技術や高価な設備、道具などを必要としない。
- コース設定に必要な用具・・・
・スタートマット・・・1打目を打つ前にボールを固定するマット。
・ホールポスト・・・・1打目以降のボールを入れる目標となる円形ホール。 - プレーに必要な用具・・・
・クラブ・・・1本のクラブで1ラウンド(8ホール)を廻る。
・ボール・・・プレーする為のボール(重量が決められている。規定範囲内で軽量タイプあり)。
・マーカー・・・ボールを動かすときにボールの位置を明示する用具。
・スコアカード・・・プレー中の打数を各ラウンド・各ホール毎に記入するカード。 - 性別、年齢、障害の有無等全く関係なし。
- いつでもどこでも生涯にわたって楽しむことができるスポーツ。
過程を尊重するスポーツ
- 勝ち負けにこだわらない。
- プレー中の過程で生まれるプレーヤー同士の交流を尊重。
- ルール・マナー・エチケットを、確認、教え合う等の触れ合いを重視。
但し
- 大会ではルールに沿ってスコアーをカウントし、結果によって順位付けがされる。
- 勝つ事のみを重視するとカウントのごまかし、クレームなど人間関係を壊す懸念がある。
グランドゴルフの喜び・楽しみを長く味わえるために必要な考え方である。
自律的な行動を求められるスポーツ
- グランドゴルフでは自分自身がプレーヤーであり、指導者であり、審判である。
- グランドゴルフの大会には基本的に審判は存在しない。
- 自身のプレー・結果において、自分自身を律する事ができる人の為のスポーツ。
- ルール違反などするはずがないという性善説の上に成り立っているのがグランドゴルフの神髄。
根本的な考え方を尊重し、フェアーなプレーやマナーをしっかり遵守し、楽しくプレーを続けていく事が基本。
ルールブックの中ではこのように紹介されている。
とても大切なことと感じました。
グランドゴルフのエチケット・ルール
グランドゴルフには全3条のエチケットと全13条のルールが規定されている。
エチケット
第一条 プレーヤーは打ち終わったら速やかに次のプレーヤーの妨げにならない位置に移動する。
第二条 同伴のプレーヤーが打つときは、話したりホールポストの傍や後ろに立たない。
前の組が打ち終わるまでは、ボールを打たない。
第三条プレーヤーは打った後に穴や足跡などができた場合には直していく。
ゲームに関するルール
第四条 ゲームは規定のボールを、決められた打順の順にスタートマットから打ち始め、ホールポスト内に静止した状態(トマリ)までの打数を数えるもの
第五条 用具としてクラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットは定められたものを使用しなければならない。
第六条 プレーヤーはゲーム中にいかなる打球練習も行ってはならない。(違反は一打付加)
第七条 プレーヤーはゲーム中に「足場の改善」や「人に支えてもらう」等の物的・人的な援助やアドバイス、或いは風雨からの防護を求めたり受けたりしてはいけない。(違反は一打付加)
第八条 プレーヤーは2打以降のボールを打つ際、あるがままの状態で打たなければならない。
草を刈ったり、木の枝を折ったりしてプレーしてはならない。(違反は1打付加)
特例として長い草や茂みに入った時、ボールの所在、自己のボールの確認においてのみ、折ることができる。
第九条 ボールを打つ際は、クラブのヘッドをボールに正しく当てて打たなければならない。
押し出したり、掻き寄せたりしてはならない。 (違反は1打付加)
但し空振りの場合には打数に数えない。
第十条 ボールが紛失したり、ゲームのコース外に出た場合には、1打加えホールポストに近づかないでプレー可能な場所にボールを置き、続けて打たなければならない。
第十一条 プレーヤーはプレーの妨げになるボールの一時除去を要求することができる。
要求されたプレーヤー(ボールの持ち主)はホールに向かってボールの真後ろに正しくマーカーを置き、除去する。
第十二条 打ったボールが他のプレーヤーのボールに当たった場合には、ボールが止まった位置からそのままプレーを続ける。
当てられたボールのプレーヤーは、元の位置までボールを戻さなければいけない。
第十三条 プレーヤーはボールが動いている状態で打ってはいけない、風によってボールが動いた場合には静止した場所からゲームを続け、動いたボールがホールポストに入った時には「トマリ」とする。
第十四条 プレーヤーの打ったボールが、1打目でトマリになった時(ホールインワン)、合計打数から1打に付き-3打差し引いて計算する。
第十五条 ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行う。
但し判定が困難な場合には、同伴プレーヤーの同意を求める。
第十六条 標準のコース設定は50m、30m、25m、15mが各2本づつの計8ホールで構成する。
標準のコース設定は外回り50mx2本、30mx2本、内回り25mx2本、15mx2本となる。
***引用終わり***
出典元:公益社団法人 日本グランドゴルフ協会 (2020/11/18)
(URL:http://www.groundgolf.or.jp/about/tabid/229/Default.aspx)
エチケット・ルールの要約
ルールブック上ではエチケット、ルールについて細かに規定されている。
すべての文章を理解する必要はなく、要約したエチケット・ルールの本質を理解すればよい、
何故ならば、細かな部分での確認が必要になればルールブックを見ればよいのだ。
※プレーを重ねていくうちに100%正しく理解していけばよい。
エチケット
- プレーヤーが気持ちよくプレーできるよう妨げない。
- 出来た穴や足跡などは直しておく。
ルール
- 用具は必ず規定の物を使う。
- ゲーム中はあるがままの姿でプレーする。
- ゲーム中のいかなる場面でも支援を受けてはいけない。
- ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行う。
最低限の本質を理解しておけば、グランドゴルフの基本から外れることは無いと言える。
あとがき
グランドゴルフとは・・・・
- 複雑なルールではなく、たった16条のエチケット、およびルールでのみ規定されたスポーツ。
- 結果至上主義に走ることなく、プレーヤー同士の交流や触れ合いに重点を置いたスポーツである。
- プレーヤー自身が判定を行うスポーツで審判が存在しない。
グランドゴルフは大会であっても基本的に審判は存在せず、プレーヤーはプレーする人であり、指導する人でもあり、判定する人でもあると言われる所以である。
プレーヤー自身が己を律することで、フェアーでマナーの良いゲームの進行ができるのであり、結果としてゲームの楽しみや喜びを感じ取れることにつながる。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。