はじめに
グランドゴルフはクラブ一本で長短のホール(公式的には8ホールx4ラウンド)にボールを転がして、トマリ(一般のゴルフではホールアウトと言う)までの打数を競う競技。
第一打から打ち始めて、トマリまでの合計打数が少ないプレーヤーが勝者となる競技、基本的な考え方はゴルフと似ている。
グランドゴルフは一般のゴルフとは異なり、300ヤードとか谷越えなどというコース設定は無く、平坦(コースによってはアンジュレーションや小高い山なり程度はあるが・・・)なコースのわずかな傾斜や凹凸などを相手に勝負する。
公式のコースは15m、25m、30、50mと4種の長さが設定されているが、長さ以外の縛り(例えばコースコンデション等)は設定されていない。
ここがグランドゴルフが難しく面白い競技だと言える。
正直僕の感想はゴルフのパターよりも状況を把握することが難しく、又実際にゴルフのパットでカップインする確率の方が高いのではないかとさえ感じられた。
砂地、草地、芝地などコースコンデションの違いが結果に大きく影響する競技であり、如何にコンデションを把握するかがスコアアップのカギと言える。
これらの点を踏まえ、幾つかのスコアアップに繋げられるであろう取り組みを検証してみた。
ボールの打ち方、直進性をどう確保するか?
グランドゴルフのクラブとボールの関係では、ボールに逆回転を与えたり、スライス、フックなどの球筋を与えることはほとんど無理。
理由はクラブヘッドのボールが当たる部分が平坦で、尚且つボール自体も表面がつるつる状態にあるという構造上のネックでもある。
(ボールやクラブヘッドに泥や異物などがついているとおかしな回転にはなるが・・)
クラブ面でボールを正しくヒットさせなければならない(押し出しや掻き寄せなどはNG、一打付加)とルールブックに謳われており、加えてクラブ1本ですべてのホールに対応する必要がある。
この点がグランドゴルフの難しさに拍車をかけていて、やればやるほど面白く感じられる点である。
基本的な取り組み
狙い>狙ったホールに如何にまっすぐなボールを打つか
同じコースコンデションの条件下、繰り返し打つ事でホールポストにまっすぐ打つことを鍛える。
- クラブヘッドは常にきれいな状態で泥や異物をつけたままにしない。
- ボールについた泥や異物はホール毎にきれいに落とし、異常回転の要因を造らない。
- ボールを置くスタートマットは目標のポールポストにまっすぐ向け、スタンスは並行に取る。
- 2打目以降のスタートマットがない状態では、目標のポールポストと自分ボールの位置との直線上に並行にスタンスを取る。
基本的な打ち方としてホールポストにまっすぐ打つことを常に意識する。
グランドゴルフは、ゴルフのパットの動作と似ているが、ボールの打ち出しからトマリまでのコンデションはゴルフ場のグリーンの様に整備されたものではなく、まず状況の観察が重要になる。
- コース上の芝目や草丈などの障害のレベルの大小の把握。
- コース上の傾斜やアンジェレーションの状況判断。
- 砂地や草地、芝地などの転がり方の違い、抵抗の大小の把握。
- 2打目、3打目等ではホールポストのどの位置にボールを流し込むか目標を決める。
実際には打ち方の強弱、或いは打ち方によってボールの回転が微妙に変化する事など、クラブヘッドを振る方向性、および力の強弱も関係しており、一概に「これをやればまっすぐ行く」と言った魔法のテクニックは存在しない。
あとがき
ゴルフであってもグランドゴルフであっても実際にプレイをしてみると、奥の深さに驚く。
僕は入り口を入ったばかりの初心者のようなレベルで、まだまだ奥の深さを十分知ったと言い難い。
しかしながら、プレイをすればするほど「ゴルフもグランドゴルフも自分の思い通りにいかない」。
次には何とかしなければという向上心がチャレンジを続けるエネルギー源であり、楽しく続けることがレベルアップに繋がると信じている。
毎回ホールインワンを達成してしまったり、練習や大会の度にアンダースコアーばかりというような好成績が続く競技では、面白みに欠け長く続けることは難しいのだと実感した。
グランドゴルフを続けていける秘訣は、やはり探求心や向上心が刺激されることによるものだろう。
(そのようなことを感じているのは僕だけかもしれませんが・・・)
毎回スコアの乱高下に一喜一憂しながら、スコアーアップを目指し、練習を繰り返していくしかない。
最後まで読んで頂きありがとうございます。