グランドゴルフの本質はやはりスコアによって判断される成績なのです。
なぜならば、グランドゴルフも打ち始めを1打目と数え規定の距離に置かれたホールポストに対して、何打でトマリ(ホールイン)にたどり着けるかを競う競技で一般的なゴルフと同じなのです。
簡単に出来る軽スポーツであり、コミュニケーションツールとしても有効なスポーツではありますが、各ホール毎のトマリの打数を合計して競い合うスポーツであることは間違いないのです。
グランドゴルフがきちんとしたマナーやルールの上に行われ、打数の合計で優劣が判定されるとなれば、やはり厳格な記録・集計の管理が求められるのもうなづけます。
例えばあなたが参加するグループのメンバーが、もし打数をごまかして申告するようなことがあれば気持ちよくプレーできないだろうし、怒りも感じることでしょう。
当然故意ではなく間違えることもあります。
だからスコアカードの記入や確認には相互確認の仕組みが取り入れられています。
お互いが気持ちよくプレーする為の最低のきまりですね。
記入誤りや記入漏れがあるとスコアが無効になったり、失格になることもあります。
自分が不利にならない為にも正しいスコアの数え方、記録の仕方が求められているのです。
グランドゴルフのスコア、正しい記録の重要性
既定のコースは主に4種類(詳しくはグランドゴルフのルールで説明)を2本づつの8本使い、1ラウンドの合計8ホールで各ホールトマリまでの打数を競いあいます。
一般的な大会では8ホールを1ラウンドとして、4ラウンドで合計32ホールを戦い各ホールのトマリまでの打数を合計した数字で成績の優劣を判定します。
練習ラウンドでは実情に照らし、1部の長さでのホールで、合計32ホールを集計するといった変則的な方法で行われているケースが多くみられます。
いずれにしても常に成績を把握しておくことは自分自身の実力を見極める物差しになることは間違いありません。
ちょっと話がそれましたが、特に大会では各ホールのトマリまでの打数は正しくスコアカードに記録される必要があります。
大会で正確な成績管理をするためには、スコア―カードの記入誤りや記入漏れを発生させない事が重要で、円滑なプレー及び集計作業の効率化にもつながります。
グランドゴルフでは同組のプレーヤー同士で相互のチェックを図るために、それぞれのプレーヤーが自分の次の打順のプレーヤーの打数をスコアカードの記入する仕組みが取られています。
万が一スコアの記録に間違いがあった時の為の確認ができる仕組みは安心につながる素晴らしい仕組みと考えています。
グランドゴルフのスコア、基本的な数え方と正しい記入方法
一般的に使用されている以下のようなサンプルスコアカードを参考にスコアカードへの正しい記入方法を説明していきます。
score card
日本協会のスコアカードサンプル
出典:日本協会(URL:一般向け ダウンロード(スコアカード・申請書) (groundgolf.or.jp))
開始前に記入を済ませておくべき項目
大会の前などに配布されるスコアカードですが、幾つかの項目はゲームを開始する前に記入を済ませておく必要があります。
それぞれの項目について順を追って説明していきます。
①実施期日を記入(サンプルでは右上)
②プレーヤー自身の名前、生年月日、性別を記入する。(サンプルでは自分の名前の右横に記入)
(生年月日は最終打数、3打までの打数共同一の場合、年齢差で順位付けを行うため)
③次打者の記録に次の打順のプレーヤーの氏名を記入する。
(大会ではそれぞれのプレーヤーが、次の打者のスコアーを記録することが一般的です)
④ホールNoの欄にスタートホールから始まる8ホールの番号を記入しておく。
(プレーヤー自身のスタートホール番号から始まる8ホールの数字を記入しておく)
例)スタートホールがA-8であれば、最初の欄には8、次の欄に1、2、・・・6、7となり、8~7までの8ホールが1ラウンドとなります。
⑤コート打順欄には組み合わせで確定したプレーヤー自身の打順を記入。
例)組み合わせの確定がA-8-3であれば、コート打順欄にA-8-3と記入します。
プレーヤーはAコートの8ホールがスタートホールで打順が3番目ということになります。
プレー中に記入するべき項目
・スタートホールから順番に、各ホール毎の最終打数の数字を記入していく。
(トマリの打数を大きな声で言い自分のスコアー記入欄に記入、次打者の打数も間違いないように次打者の記録に記入していきます)
・1ラウンド(1R)~4ラウンド(4R)までの各ホールを同じように、間違いの無いように記入していきます。
(誤りの場合には横線で消して修正)
・このサンプルスコア―カードでは各ホール毎に累積打数を書きこめるようにしてあります。
(各ホール毎に累計の数字を記入していく事で、足し算の間違いも起こりにくく最終ホールを終えた後の集計も容易になります。)
・各ラウンド集計後に実打、1打、2打、3打及び差引合計のそれぞれの数字を記入する。
・各ホール毎の最初の1打でトマリとなった場合には、これを「ホールインワン」と称し、-3打のボーナスが与えられます。
従って1ラウンド中に2回ホールインワンを達成すれば-3打x2回=−6打となります。
また1ラウンド中に3回のホールインワンを達成した場合には、「ダイヤモンド賞」、又1ラウンドオール2打以下を達成した場合には
「プラチナ賞」等の名誉賞が用意されている場合もありモチベーションが上がります。
ダイヤモンド賞、プラチナ賞につきましてはこちらのページで詳しく解説しております。
ゲーム終了時に記入すべき項目
①各ラウンドのゲーム終了後、各ホール毎の自身と前打者、次打者の記録を相互に突き合わせ、記入漏れや間違いのないことを確かめます。
②記入漏れや間違いのないことを確認した上で、実打数、1打数、2打数、3打数及び差引合計を合計欄、差引合計欄に記入します。
③すべてのラウンド終了後、各項目に記入漏れ、間違いがないことを再確認の上前打者のサイン欄に前打者のサインを記入してもらいます。
(フルネームで記入)
④すべての項目に記入後、スコア―カードをリーダーが回収し再確認の後集計担当に提出します。
成績集計表の取り扱い
プレーヤーから提出されたスコアカードを集計担当者によって集計されます。
集計担当者は多くの場合、日本協会の有資格者が担当することが多いです。
又集計の効率アップを図る意味合いから、エクセル等を使用した「グランドゴルフ成績集計表」などを使っての集計も行われています。
※当サンプルを活用していただくことは全く差し支えございません。
成績集計表事前準備について
①大会名、実施日時、場所等の確定事項は事前に入力しておきます。
②組み合わせ確定次第、以下の項目はすべて入力を済ませておきます。
コート、ホール、打順、クラブ名、プレーヤーの名前、年齢、生年月日、性別(M/W)など
③生年月日又は年齢どちらかの記入で並べ替えは可能。
④大会によってはハンディキャップが与えられる場合があり、ある場合にはハンディキャップ(H/C)欄に記入をしておきます。
成績入力及び集計時の並べ替え操作手順
①スコアカードから、プレーヤー毎に実打、1打、2打、3打の4種類の数字のみを入力します。
②最終スコアーの数字は-3打の補正やハンディキャップの数をすべて自動計算する為、実打欄には必ず実打の合計数を記入します。
③すべてのプレーヤーに対し、実打数、1打、2打、3打の数字が入力されたことを確認しデーターの並べ替えをおこないます。
④男女別に集計する必要がある場合には、最優先項目を性別(M/W)として昇順に設定することで男女別の順位で並べ替えることができます。
一般的な並べ替えの優先項目。
優先順位
①性別 昇順 (但し男女別に集計する場合のみ)
②最終スコアー 昇順
③1打数 降順
④2打数 降順
⑤3打数 降順
⑥年齢 降順 (生年月日でも可能)
・最終スコアーが同一の場合は1打数、2打数、3打数の順で大きい順に並べ替えられており、3打数の数までもが同一の場合には、年齢の高い順に表示され順位付けが行われます。
・データーの並べ替えの際には、コート~最終スコアーまでのすべての列と対象プレーヤーすべての行を対象として、範囲指定を行い並べ替え優先順位を①~⑥に設定することでに並べ替えが完了します。
(範囲指定の際にはNoの列まで対象にすることが、元の状態に戻す際に簡単に戻せるのでより望ましい)
まとめ
グランドゴルフのプレーを楽しくする一つには、やはり正しいスコアーの記録は最低限のことです。
プレーヤー誰もがスコアーに間違いや、申告漏れなどがなく、気持ちの良いプレーを続けられることそのことがグランドゴルフをいつまでも楽しく、ワイワイガヤガヤと続けていける秘訣だからです。
正しく記録されたスコアカードはプレーヤー同士の相互確認も気持ちよく行えます。
お互いが悪人し合って間違いのないスコアカードを基にする集計作業は、集計の効率アップにもつながり集計結果待ちの時間短縮に大いに貢献することになります。
すべてのプレーヤーの小さな思いやりがゲームを楽しくもします。
また集計などにかかる時間を大幅に短縮する事にも貢献します。
待ち時間を減らしてグランドゴルフをより楽しいものにしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。