紅葉を求めて
山行は日帰りを中心に楽しんでいるのだが、紅葉時期くらいはちょっと遠出をして楽しもうということで、昨年の栗駒山に続き、今年は磐梯朝日国立公園に属する月山に登ってみることにした。
月山は羽黒山、湯殿山と併せた出羽三山として知られているが、その中にあっても代表格の山として存在感あり。
日本百名山であり、花の百名山にも選定されている人気の山なので、一度は登っておこうと今回の登頂になったのでした。
花でも人気の山ですが、紅葉も素晴らしいとの声を聴き、タイミング的にはちょっと遅めながら紅葉を求めて歩いてきた一日となりました。
月山(姥沢駐車場)へのアクセス
姥沢登山口を利用するには姥沢駐車場に入れる必要あるため、まずは姥沢駐車場を目指す。
栃木(矢板)発 午前0時 那須町経由で国道4号線を北上、白河地内で国道294号線に入り、以降国道121号線、国道287号線を乗り継いで、山形県寒河江市に入り国道112号線(月山道路)西川町、まもなく左手に月山湖が見えてくる。
夜中中走ってきたので、ルート上の景色は全く分からなかったが、この辺に来ると朝5時を過ぎて朝もやの中に景色が見え始めてきた。
西川町を走っていると幾つかのトンネルを抜けて、やがて左手に月山湖が見えてきた。
月山湖の終点手前に右折する県道114号線があり、右折ポイントの手前には月山へ右折を促す標識がある。
国道112号(月山道路)から右折して、県道114号線を凡そ6㎞程ジグザグの山道を登っていくと、突然目の前が開け姥沢駐車場に到着となる。
姥沢駐車場到着 午前5時半 、午前0時に矢板を出てから約5時間半での到着となった。
山行記録
山名 :月山 (山形) 標高:1984m
山行日:2020年10月18日(日)
登山ルート:姥沢登山口 ⇒ 姥沢駐車場より舗装路を歩く ⇒ 10分ほどで環境美化協力金支払い事務所で200円/1名を支払い ⇒ ペアリフト下駅手前の姥沢登山道入り口を右に折れる ⇒ 牛首下分岐 ⇒ 牛首 ⇒ 月山神社・頂上小屋 ⇒ 牛首 ⇒ 金姥 ⇒ 姥が岳(1670m) ⇒ リフト上駅 ⇒ ペアリフト使用 ⇒ リフト下駅 ⇒ 姥沢駐車場
参加人数:3名
所要時間:約7時間半(休憩時間含む)
姥沢登山道~山頂月山神社へ
当初登りに月山ペアリフトを利用し、下りで姥沢登山道を降りてくる予定でいたが、姥沢駐車場に6時前に到着したことでペアリフトの出発時間まではまだ時間があることから、予定を変更し登りで姥沢登山道を登ることにした。
姥沢登山道の多くは木道が敷設されているが、傾斜がついていたり、濡れていたりでとても歩きにくかった。
特に今までの雨の影響が大きいと思われるが、木道が濡れている箇所が多く、左右方向に傾いている部分が多いため、とても気を遣いながら歩いた。
更に朝の早い時間ということで木道表面に霜がついているところがあり、前後方向に傾斜の付いた箇所で思わず足を滑らせ転倒する羽目となった。
早朝に木道を歩く際は要注意である。
途中登山道に山からの水が流れていたり、木道の切れた部分ではぐちゃぐちゃ状態になっている箇所もあるが、全体的には整備されているようだ。
途中登山道から振り返ると、下界前方の谷間に雲海が広がり、朝日が昇り始めて紅葉が輝きだしていた。

姥沢登山道からの雲海
しばらく歩くと左前方にペアリフト上駅の頭が見えてきた、この辺に来ると前方及び左右の景色は視界が開け頂上方向も見渡せる。
牛首下付近で、まもなく牛首下分岐である。
時刻は午前8時近くに近づいてきたようで、ペアリフト上駅からのアナウンスが聞こえてくるようになった。
牛首下分岐を過ぎて更に木道を進む、前方の視界が開けているので、登山道のはるか先までも見えるため、登山道の急登状況、登山者の状況などが確認できる。
途中頂上付近を激しくガスが多いはじめ、全く見えない状況になってしまった。
また今回も雨に悩まされるのかと、いやな思いを感じていたが、歩いていくうちに小一時間もしないうちにガスは晴れて再び頂上までもくっきりと見えるようになったのだ。
これには多くの登山者が喜んでいたようだ。
やがて牛首を通過、頂上直下の急登が目の前に現れた。
大きな石がゴロゴロしている登山道をひたすら登る、大きな石を階段状に造ってくれているところが多くあり、歩きやすさも感じるが、歩幅が合わない部分もあり若干苦労した。
日本海方面にはうっすらと頂に雪をかぶった鳥海山を見ることができたが、まもなく雲に隠れてしまい、その後なかなか見つけることができなかった。
登山道は広く、コース取りはいくつか取れるので歩きやすいところを探して歩くことができた。
急登を登り終えると、ちょっとなだらかになったその先に、頂上小屋、月山神社が見えた。
月山は風が強いとも聞いていて、山の天気予報でも風速3~4mの予想が出ていたのだが、ほとんど風を感時ることがなくとてもいい日に当たったと感謝感謝でした。
月山神社の鳥居をくぐり、月山神社を参拝。
時間的には早かったが、食事をとり休憩。
本日は日曜日しかも紅葉時期ということもあり、山頂付近も多くの登山客で賑わっていた。

月山山頂の登山客
平日山行を行うことが多い我々は、普段の山行ではほとんどわずかな人にしか出会うことがないので、不思議な感覚を覚えた、それにしても小さな子供がお父さんやお母さんと元気に頂上まで登ってきていたのはすごい。
月山神社~姥が岳
月山山頂の月山神社を後にして、同じルートを牛首まで下山、牛首から金姥経由で姥が岳へ向かう。
姥が岳へのルートは登山道が石畳状に整備され、なだらかな尾根歩きの雰囲気で約2㎞程の登山道を進む。

月山~姥が岳への登山道
姥が岳は標高1670mで月山の隣に位置しており、登山道から振り返れば月山の美しい山容を見ることができる。

姥が岳登山道から月山を望む
姥が岳山頂直下はちょっと傾斜のきつい階段状になっていて、一気に登ろうとすると息が切れる。
姥が岳周辺はクマザサの緑と草紅葉のコントラストが美しい。

牛首から下界を望む
山頂からは360度の眺望が待っており、鳥海山、飯豊山、栗駒山、蔵王山など名だたる名峰を眺めることができる。
山頂からは月山ペアリフト上駅までの標高差約150m程をひたすら降りていくのだが、ここも丸太と大きめの石の階段状の登山道が続き、脚にはかなりの負担がかかる。
姥が岳はペアリフト上駅から約150m程の高低差で頂上に登れることから、観光目的の軽装で登ってくる登山者も多くみられる。
月山ペアリフトの旅
月山ペアリフト上駅から下駅までは片道600円/1名で、凡そ10分程度で下駅に到着する。
リフトの上からは周りの木々や草の紅葉を楽しむことができるのでお勧めである。
下山のみで利用の場合には、支払いは下駅に到着後窓口に支払うことになる、又チケットは特に用意されていないのだという。
あとがき
紅葉登山として、今年は出羽三山の名峰月山を選んで登頂を計画、実行することができたが、タイミング的には若干遅れを取ってしまった感がある。
実は本来1週間前に予定してホテルも抑えていたが、台風の影響を考慮して1週間ずらした経緯があり、結果としてピークを捕まえることができなかったことが悔やまれる。
但し月山に登れたこと、天気も良く、暫くすっきりとした山行ができていなかったが、今回は気分良く山行を行うことができたことが嬉しい。
紅葉も中腹の1400~1500m付近はいい感じになっており、大幅にタイミングを逸したわけでもなく満足できる山行でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。